今日は、幼児クラスから通ってくださっている女の子の生徒さんの成長の様子についてご紹介します。
彼女は5歳の時に教室に入会しました。
平日の幼児クラスで、月3回のレッスンを行い、毎回20分のさまざまなテーマのお絵かきの練習と工作課題に取り組みました。
幼児クラスでは、講師と生徒でのマンツーマンレッスンが中心でしたが、
2020年の4月から小学1年生になり、小学生クラスでのグループレッスンに移行しました。
最初の頃は、
課題に取り組む前から「難しそう。。。やるのが怖い。。。」といった言葉をいつも漏らしていました。
課題に取り組み始めると、楽しんで創作しているのですが、、
のりをつける、ボンドでとめる、粘土をこねるといったような、
一つ一つの工程を進めることに不安なせいか、
講師がいつも隣にいて声掛けしないと中々手が進まない。。といった状況でした。
しかし、レッスンを続けていく中で、そうした不安が消えていき、自分ひとりでも前に進めるようになったのです。
彼女が成長できた理由は2つあります。
一つは、素材や道具の使い方の理解です。
粘土や絵の具、色紙、セロハンなどの素材の特性だったり、筆や、鉛筆、のり、ハサミなどの道具の使い方が
わかったきたことで、自分の力だけで工程をやり遂げられるようになりました。
お家づくりの工作課題では、庭に川が流れているアイディアを思いつきました。
その川をどう表現すればよいかと先生と話し合った結果、
”キラキラ光っているようにしたい”考えが出ました。
そこで講師から「色のついたセロハンを使ってみたら?」と声がけをしました。
すると、彼女は青いセロハンだけでなく、紫やピンクといったカラフルな色のセロハンを重ねて
見たこともないようなカラフルでキラキラした川を作り上げることができました。
さらに、使い残ったセロハンを「これもなにかに使えるんじゃない?」と講師が伝えると、
「あっひらめいた!」と言って、お家の壁の飾りに作り始めました。
もう一つの理由は、自分の頭の中のイメージを作り出す達成感を繰り返し経験したことです。
自分の作りたいものを工作したり、自分の好きな色や形を絵で表現することを繰り返し続けることで、
それまではぼんやりとしたイメージ力 ” 例 キラキラしているもの ”が
より具体的な素材や形を伴うイメージ力 ” カラフルで透明感のある水の表現 ”となり、
自分だけで想像できるようになりました。
それにより、「難しそう」と思っていた造形課題を、最後まで諦めず完成させることができたり、
自分の旅の思い出を想像力いっぱいに絵画作品として表現することができるようになりました。
今も、いつも楽しそうに作品づくりを続けてくれる彼女は、いつも誇らしげに作品の気に入ったところを話してくれます。
彼女の中で、自分の得意な領域ができたことで、たしかな自信を身につけられたではないかなと思います。