デッサンの基礎に教えるとき、私はモチーフに魚のアジを選びます。
これは小学生でも大人でも一緒です。
理由は、見た目にインパクトがあること。手軽に入手しやすいこと。シンプルで描きやすい立体物であること。
です。
生徒さんにアジを描かせると、ちょっとした線の流れや形の違いで全く違う魚に見えることがあります。
お腹を膨らませて描くとブリのように見えたり、顔が大きくなるとフナっぽく見えたり。
見慣れている単純な形だからこそ、ちょっとの違いで全く別ものに見えるのです。
絵を習い始めの人やこどもたちは、
自分が絵に描いたものがどのように見えるのかを考えることは難しいでしょう。
しかしそこが、絵の上達のヒントです。
自分の目を鍛えること。自分の描いたもの、作ったものをきちんとよく見ること。
どうしたらもっと本物に近づけるのか、何がおかしいことでちがうものに見えてしまうのかなど
よく考えながら描きすすめることが大切です。
誰しも自分の絵を見てるようできちんと見れていないことが多いのです。
1分手を動かして描いたら、1分じっと見るくらいで描き進めてもいいかもしれません。
見ることも学ぶべき技術なのです。